自分と向き合う④

ここ1年で味わった仕事のストレスについて考えてみる。

  • 仕事が多い
  • 何をやったらいいかわからない
  • 本質を捉えられない
  • 仕事に追われる
  • 上がった要求水準に応えられない
  • 今まで以上に評価がどうでもよくなる
  • 燃え尽き症候群
  • 家庭
  • 心身の不良

①仕事が多い

件数だけでは測れないし、チームメンバーと比べて多いか少ないかという比較も正鵠を射ていないと思う。言えることは、自分できちんとマネージできなかったという結果だけ。日々、あれもこれもやらなきゃってなっていたから、きっと多かったんだと思う。てか、多いって思ってた。「言えば調整する」とは言われていたが、あれも120%、これは150%頑張らないと回せない状況で、一体何と言えば調整してもらえるのか皆目検討もつかなかった。いや、何回か言ったんだけどね。でも上手く伝えられなくて。きちんと伝える前に体調をハチャメチャに崩してしまった。体調を崩して半月ほぼ稼働していなかった時期も、件数だけで言えばチームで一番多かった。質と量にもよるから何とも言えないが、件数が突出して多いことが不満だった。

②何をやったらいいかわからない

完全新規の分野で、空中戦のような会話を聞き、え、結局私は何をすれば?となることが多かった。今思い返すと、枝葉末節の話も多く、すべてを聞き漏らさないようにする必要はなかったとは思うが、要点を絞り込むだけの知識も当時はなく。後期になってくると、そういう事態を後回し、回避する傾向が強まっていった。

③仕事に追われる

これが一番合わなかった。自分の前にも後にも人がいて、それぞれの仕事をしているのは分かっているが、それにしたって仕事に追い立てられながら働くのは性に合わなすぎる。そうだ、ある時から優先順位が付けられなくなったんだった。どれも今すぐやらなきゃいけないって。自分でコントロールできる部分が少なくなっていった結果、ますます仕事に追われるようになり、仕事のオンオフのスイッチが壊れてしまったのだった。

自律神経が完全にバグっていて、それが今も治らない。私生活では仕事モードがオフにならず、常に仕事のことが頭を去来し落ち着かない。仕事では私生活のグダグダな自分が顔を出し(というかそれで仕事をしていた)、人とのコミュニケーションが変になっていった。人とコミュニケーションしたくなかったな、そういえば。仕事中に喋っている時は、どこかで自分のことを一歩引いて見ている自分も居たのだけれど、そういうもとができなくなってしまっていた。

④本質を捉えられない

表層をなぞるような仕事ばかりしてきた。考えが浅く、物事の本質を掴みきれない。ああ、そういえば逆算して物事を考える所作ができなくなっていた。これめちゃくちゃ得意で、息を吸うのと同じくらい簡単にできたのにね。次の次の次くらいまで考えて行動する。私は、初手である程度先々のことをマッピングしないと、つまり物事を始める時点である程度の見当をつけておかないと安心できないタイプだったのに、そういうことができなくなっていた。前はXY軸のどこに自分がいるか確認できていたのに、何ならZ軸も入れて考慮ができていたのに、今はただの点。平面。何ていうか五里霧中というか一寸先は闇というか。

仕事のことではないが、楽器の練習で最近気がついたことがある。今年に入ってから、かなり技術がレベルアップした。練習中にYouTubeの動画(レッスン動画ではない)を見ていたのをやめて、自分の音、弓、体の動きをよく確認するようになったからだ。そもそも何でYouTubeで面白い動画を見たりしていたのか理解できないのだけれど。今思えば。覚えているのは、無音状態が駄目になったこと。一時期、無音でいるのが駄目になって、常にYouTubeAmazon Musicで動画や音楽を流していた。風呂もトイレも、食事も、楽器の練習中も。間断なく流し続けることで、自分と向き合ったりする時間を取らなかった。取らないようにしていた。

⑤上がった要求水準に応えられない

仕事が多かったのも、仕事にバリエーションが出たのも、ワイの年次が上がり、次はこうなって欲しいという上司の願いがあったからだった。そりゃ前と同じことをさせてはくれないのは当然で。インプットが全然できてないし、仕事もコントロールできなくなっていったから、まぁ何にもできないわけ。何もできていないことに無力感を覚え、いつしか達成感も失われ、最後に残ったのは諦観だった。無理だって。

⑥今まで以上に評価がどうでもよくなる

評価も給与も他人が決めることって思っているから、割とそこまで「評価が~」とか「給与が~」とは思ったことがない。良き同僚、部下でいたいっていつも思ってたけど、それすらどうでもよくなったね。燃え尽き症候群でパフォーマンスが落ちた時も、他人からの評価も、自分に対する評価もどうでもよくなってしまった。少しずつ復調している今も、まだどうでも良いんだな、これが。

燃え尽き症候群

慢性的な睡眠不足、自分のキャパシティを超えた仕事のおかげでまた壊れました。日本語だけじゃなくて英語の記事や論文なんかも読んで、あー自分は燃え尽き症候群だったのだなと。さっき見つけた以下の記事の次の一文に思わず膝を打ったところ。

燃え尽き症候群は「個人の無意識のニーズと、仕事の要求や構造とのミスマッチから発生する」と言えるでしょう

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⑧家庭

長らく闘病していた家族が亡くなった。できる孝行はできる範囲でやりきった。正直なところ、これがどれだけ仕事のパフォーマンス、私生活に影響があったのかは分からない。一つ取り上げると、朝から22時までテレワークをして、その後そこから2時近くまで家族のアルバムを作って家族にプレゼントしたことは、私のやった孝行の中でトップランクにイケてることだった。眠すぎてしんどくてだるかったけど、かなり喜ばれたからあの時頑張って良かったと思う。

⑨心身の不調

去年の4月辺りに心療内科にかかり、7月にメンタルがどん底になり、8月に体調を崩した。冬から6月にかけて燃え尽き症候群で心身のパフォーマンスが低下し、休養を取ってカウンセリングも受けたりして、6月半ばから少しずつ復調している。