靴下

古い靴下を捨てて、新しいものを買った。3足990円の黒のくるぶし丈の靴下。

これなら、靴下が互い違いになることを気にしなくていい。色の落ちた黒と紺の靴下を並べて、見比べることもしなくていい。

平日はストッキングかタイツで、靴下を履くのは週末くらい。色のこだわりも特にないので、いちばん無難なものを選んだ。もし、黒の代わりに紺の靴下が3足990円で売っていたら、それを手に取っていたと思う。

靴下に限らず、こだわりの数は年々少なくなってる。社会人になりたての頃は、何も考えずに高い靴、高いワンピース、高いアクセサリーに手を伸ばしていたけれど、最近は、気に入って長く使えるかどうかが物を買う基準になっている。

とはいえ、新しいものを取り入れたり、過去にこだわっていたものを再度手に取る余地は常に残しておきたい。今回のことだって、二度と派手な面白靴下を買わないことの意思表示ではないのだから。