自由なことばを持てるようになったの、前にも書いたけど24歳のときだった。

本当に大きな出来事だった。
誰も知らないけど、今まで生きてきたなかでいちばん大きな進歩。

自分の感情を、正確に言語化できるようになった。
それまでのことが嘘みたいに。

具体的には、辛い時に辛いって言えるようになった(昔そんな歌あったよね)。

辛いって思ったことがなくて、怖いとか痛いとか、何かそういうプリミティブなことしか頭になかったよね。

自分が生きるために身につけてきたあれこれが、言葉に落ちてきて、頭の中できちんと整理できるようになって、我慢するだけの弱い自分は、大分強くなった。

朝、鏡の前で「絶対に私は大丈夫」って何度も言い聞かせてから出社したり、自席でペンを太ももに刺しながら、トイレで首を抓って痣を作りながら、毎日泣きながら帰った日々は終わったわけです。

何でそんな痛いことしてたかというと、自分を罰するため。痛いのは、罰だから甘んじて受けなければならない。割と本気でそう思ってた。

その頃はまだ言葉を持っていなくて、ずっとずっともやもやしてた。